「馬頭処分場計画変更に伴う説明会」 報告書

                那珂川町の自然と環境を守る会 会長 小林 盛

1.主 催:那珂川町の自然と環境を守る会

2.日 時:平成25年11月月23日(土)18:00~21:00

3.場 所:那珂川町山村開発センター大会議室

4.出席者

 

 

 

(1) 説明側:(県)野澤環境森林部参事、北村馬頭処分場整備室長、

         武藤馬頭処分場整備室・那珂川分室長、他7名、

      (町)佐藤環境総合推進室長、他2名

 

(2) 質疑側:主として県民・町民、約40名

 

8月25日開催の説明会は3時間に及んでも質疑応答が終わらず、再度説明会を開催する約束で一応終了しました。

その継続としての説明会が今回開催されました。

 

今回は論点を絞り、

①前回の宿題質問に関する回答と再質問、

②北沢不法投棄地問題、

③適地性の問題、

④馬頭処分場計画変更に伴う安全性・経済性及び受け入れ、

⑤放射能等の基準値等の問題について、

時間厳守の前提で質疑応答がなされました。

前回と同様に、質問者・回答者の氏名を省略させていただきます。

 

詳細は「那珂川町の自然と環境を守る会」のホームページに、「那珂川町の自然と環境を守る会」主催の第2回説明会の動画が掲載されています

 

馬頭最終処分場計画変更に伴う説明会 第2回 前編

馬頭最終処分場計画変更に伴う説明会 第2回 後編

5.質疑内容

先ず会長の挨拶、続いて県・町側の出席者の自己紹介があり、その後本題に入りました。

 

(Q=質問、A=回答、意=意見)

 

①前回の宿題質問に関する回答と再質問

1.県側からの回答

北沢不法投棄物中のダイオキシン類及び鉛の総量については、平成12年・詳細調査が40mメッシュのサンプリングであること及びデータのバラツキが大きいことから総量の算出は困難である。再度調査は撤去時に行う。

 

小口側からの搬入ルートを梅平地区に決めた理由については、既に梅平地区代表者に写しの文書を渡してあるが、その概要は次の通りである。

当初6ルートの候補地について検討したが、既存道路を利用した場合、大部分既存道路が使える、最短である、トンネル・橋の新設が不要である及び東西を接続する道路となるので地域活性化に効果的であるとの理由で梅平地区を通るルートに決定した。

(不法投棄物の詳細調査について(H13年2月19日付)資料を用いて説明を受けたが、前回質問した鉛含有量試験に対する回答になっていなかった。

鉛含有量試験のサンプル採取地、試験法、試験結果についての確たる回答はなかった。)

 

2.町側からの回答

ダイオキシンのイネへの影響についてはモニタリング調査結果に付記する。 

 

メリットとしては北沢不法投棄物が撤去される。デメリットとしては何もない。との回答であった。

 

・・・再質問については以下の項目の中で行うことになり会議が続けられた・・・

 

 

 

②北沢不法投棄地問題及び搬入ルートについて

Q1.デメリットはないとのことであるが、例えば地価が下がる、風評被害の先取りもある。無責任な回答ではないか?

A1.町としても総体的に検討する。

 

Q2.終了後の跡地利用をどうするのか?

環境省の話では土壌環境基準を当てはめないといっているが、その通りなのか?

A2.跡地利用については未だ決まっていない。

今後町とも相談して行く。浸出水が出るので、キャッピングした上で覆土する。

環境基準は国の定めに従う。

 

Q3.跡地は県有地になるのか?

A3.北沢は民有地なので県有とはならない。

処分場は既に県有なので埋立後も県有である。

 

Q4.梅平地区の搬入路計画交渉の際、

ア、利害関係が有るから今は話せない、

イ、お金の問題ではない、と言われた。

梅平を通ることは断念したのでもう話せるはずだということで、質問したはずだ。

その後開示された「アクセス道路案について」の文書はメモ程度のもので、回答になっていない。

A4.この時期なら開示できると考え開示した。

しかし迷惑する人がいる点については開示できない。(

今後)皆さんに分かりやすく説明していきたい。

 

Q5.鉛含有量についての回答はお門違いのもので殆ど意味をなさない。

31,000立米不法投棄物中のダイオキシン総量を算出するよう求めたが算出不能とのことであった。

詳細調査報告書34ページ、水田のダイオキシン量36pg-TEQ/gの値についてどのように理解しているのか伺いたい。

A5.土壌の環境基準は1,000pg-TEQ/gとなっている。十分低い値だ。

 

Q6.(日本の)水田中のダイオキシンはかなりの量であり、北沢不法投棄物中のダイオキシン量に匹敵する値だ(詳細調査に示された土壌と目されるダイオキシン量の単純平均値は118.5pg-TEQ/g、これは不法投棄物が燃やされていたと言われる場所の1,300pg-TEQ/gの値を含めている)。

文献上では神奈川県の場合、min.9.8~max.270pg-TEQ/g、全国平均では、min.9.8~max.200pg-TEQ/gであることが示されている。

残念ながら栃木県のデータはない。(追記:全国水田の総平均で120pg-TEQ/gと推定している文献もある)。

北沢の不法投棄物の量31,000立米に対して、那珂川町の水田面積は19,880,328㎡、これに表土20cmを掛け合わせると約400万立米になる。

那珂川町内だけでも100倍以上の量になる。

これを放置しておいて北沢だけが危険というのは筋が通らない。

ダイオキシンに関して北沢の汚染は大したことではない。

A6.所々にダイオキシン濃度が高いと言われている焼却灰が入っている。

平均することがどうなのかと考える。

 

Q7.1,300 pg-TEQ/g出た所だけを除けばいいのではないか?

意7.サンプリングの意義を全然理解していない。

全数検査が出来ない事象に対してサンプリング調査の結果から全体を推定する手法だ(全量撤去を前提にしているので)。

詳細調査のデータを平均値で見ると北沢不法投棄物に大量のダイオキシン類が捨てられているという結論はでてこない。

日本全体から見ると水田中のダイオキシン量の方が圧倒的に多い。

水田→河川→海へと汚染が移行して食品が汚染され、これを食べているのが日本の現状だ。(追記:稲(米)には吸収されない。魚種及び海域から見た汚染傾向について省記すると、多くの魚種では既に米国環境保護庁(EPA)の警報指針値を超えている、内湾・半閉鎖性水域・湾内や汽水域の底生魚類・食物連鎖の上位にある海水魚に多い(例:クロマグロなどなど)。

また、別文献では、ドジョウに多い。牛・豚・鶏肉などは外国産より国産品の方が多いと指摘されている。)

A7.無言

 

Q8.不法投棄を利用し、これを理由として町民を巧みに操って処分場設置に誘導している。未だに危険だといっている。

だったら今すぐ撤去してくれ、産廃特措法を適用して解決することを法が定めている。

A8.産廃特措法は行った場合に財政支援をする制度だ。

廃掃法で措置命令を出し、やらなければ強制代執行する。

その費用を補助するのが産廃特措法だ。

北沢の場合は特段に代執行すべき程度の周辺環境への影響や緊急性がない事例だ(代執行するに至っていない)。

意8.これは県にとって都合のいい話だ。こ

れから放射性廃棄物も入ってくる可能性があるし、より大きな風評被害も考えられる。

町がデメリットはないなどと言ってもらいたくない。

 

Q9.排出者責任を追及する。これが法律だ。何故出来ないのか?

A9.排出者責任は平成12年に定められた。

平成2年当時にはなかった。排出者を特定できなかった。(追記:それ故産廃特措法が制定された。)

 

Q10.以前の計画の際、前知事が処分場設置の説明に来た。

その後直ぐに報道関係者が県の幹部にインタビューした所、飲めるほどの水にして放流すると言った。では飲んでくださいと記者が言った所幹部は飲めないと言った。

何故か?イメージの問題だと答えた。

飲める水にするのですね? 

A10.逆浸透膜を使うので、水より小さい分子を通すが、水より大きい分子は通さない。水より小さい分子は通すので飲めるとは一概に言えない。

 

Q11.ダイオキシンは分解できるのか?

A11.温度をかけて分解できる。また、化学的にも分解できる。

環境基準は1pg-TEQ/L、排水基準は10pg-TEQ/Lである。

 

Q12.真水に近い水とは住民がどう理解するのか?正直に話してくれ。

A12.排水基準をクリアするということだ。

 

Q13..廃水処理を未来永劫続けられるのか?と聞いたが、梅平の話し合いでは水処理をやめてしまうとは聞いていない。

このことをはっきり答えていただきたい。

         イ.農作物に対して影響はない旨公表すると言ってくれたことには感謝する。

どのような方法で公表するのか?

A13.ア.満杯になれば終了とする。

その後も排水基準を満たすまで水処理を続ける。排水基準をクリアしたらやめる。

実際には10年くらい処理すれば綺麗になるだろう。あくまで法律上の基準で言っている。また、設計上排水を出さない方法もある。検討する。

         イ.(町)公表はホームページ上で行う。

 

Q14.ホームページでは見られない人がいる。全ての人が分かるようにしてくれ。

A14.(町)そのようにする。また、排水されない方法を要望して行きたい。

 

③適地性の問題

Q1.前回も話したが(備中沢に処分場を作るのは)主に沢や崖を改変することであり、谷を埋め谷を失くす行為である。

国や県のレッドリストに載っている生物も消失してしまう。

サシバは普通種であったが、今ではレッドリスト入りしている。

鳥だけでなく昆虫、植物なども含めて、昔適地性アセスをやったときよりもレッドリストに載る生物は増えている。

無理して作れば、これらの生物群は消失してしまう。

県立自然公園内に処分場を作るのは自己矛盾である。

出来ないなら出来ないとはっきり言うべきである。

A1.今回、これを補完する調査を行う。

検討委員会にも専門の先生がいるので、良く検討してもらう。

意1.きちんとした調査をし、協議し、データの公開を求める。

 

Q2.備中沢は多様な生物が共生している所だ。

比較できる他の場所とともに最低2年間は調査すべきである。

備中沢は地形として相応しい場所か?過去には海底であった所が地殻変動により隆起した場所だ。

砂岩で出来ていてもろい場所だ。

改良材を使ってもいつかは(地震などによっても)壊れる。

1ヶ所だけの調査では設置可能という答しか出てこない(造りたい意思が強固なため)。造るべき場所ではない。間違っている。切り土・盛り土が混在してはならない。

冷静に考え直した方がいい。

先ほど浸出水が問題となっていたが、そうではなく、設備そのものが破綻してしまう。

この方がずっと重要である。明野も強引に造ってあの結果となった。

数十年後には大変な問題が生ずる。

知事は検討委員会に助言を求めているのであって、どんなに諌めても俺はやるんだといえば出来てしまう。

力のある者は謙虚になって欲しい。これは科学の問題ではなく、倫理の問題だ。

A2.以前説明したとおり、本来廃棄物処理法は生活環境が保全されるかどうか、調査する、当然、動植物についても調査して、結果から設置できる場所であると判断した場所だ。

 

Q3.判断に誤りがあるのではないか?

水の流れについても1層しか明らかになっていない。

滞水層が何層にもなっていて、しかも水平ではない。

学者に聞いたが水については良く分かっていないとのことであった。

A3.地下水については十分把握できる調査だった。

今後も調査する。多重安全システムがあるので漏れることはない。

明野は施工に問題があったと聞いている。

山梨県の調査では、水漏れがあったわけではなく、検知システムが作動してしまったと言っている。

業者に修復を求めたが、応えられないとの返答であった。

訴訟になるかどうか?(追記:廃棄物を除去して調査したらシートの凹みがあり、その両側に亀裂が見つかった。当然水漏れしているはずだ。実際水は、自己修復機能など問題外な程、ジャブジャブに漏れており、凹みが直ったら検知システムの作動が止まったという。3大欠陥があると指摘され、山梨県側はこのことで刑事告発され、背任罪に問われている。)

屋根付、最近大きな処分場でも採用されている。水を出さないメリットもある。

今回変更するのだから、これも加えて検討する。

 

Q4.明野の場合も多重安全システムを設けているが結局駄目で断念した。

備中沢も同じになるのではないか?遮水シートにも性能保持期間がある。

(追記:日本遮水工協会では15年と設定している。)

A4.明野の場合は上記の通り。

 

Q5.屋根付の場合、放射性廃棄物を入れれば覆土が必須となる。

寿命が短縮する。また強固な構造物にするため、堅い地盤・平らな地盤が必要である。

A5.屋根付かどうかは検討課題の一つである。

 

Q6.漏水検出手段をいくつ考えているか?

A6.電気式と、シートを袋状にして、中を陰圧に保つ方式がある。

 

Q7.電気式のみでは不十分だ。フェールセーフにしておく必要がある。

知事は十分な説明と協議、情報公開するといっていたが、今からやっていただきたい。

決定した後で公開するのではなく、決定前に随時公開して欲しい。

信頼性を保つためにも必要だ。

A7.検討委員会についてはホームページで公開している。

 

Q8.必ずしもホームページを見られる者だけではない。

情報を持っているほうが強い立場にいるのだから、そちらから積極的に公開すべきだ。

A8.3階にいますので、疑問があればいつでもお出でになってください。

 

Q9.那珂川町だけでなく、他の市町でも受け入れて分散型にする方がいい。

1ヶ所に集めれば事故の際、修復不能になってしまう。

何故那珂川町に集中して作らなければならないのか?

北沢不法投棄物の処理を那珂川町内で行うのはやむを得ないと考えるが、県内のものを全部集めるというやり方には賛同できない。

A9.一廃の場合はその通りだ。今回は産廃だ。

処理責任は事業者にあるのだが、栃木県には(管理型産廃処分場が)一つもない。

栃木県では年に3~4万立米出るが、全部他県に出している。栃木県としても産廃処分場を県内に作りたいと考えている。

 

Q10.産廃管理型処分場は必要だとは考えている。

しかし、複数ヶ所(数十ヶ所という人もいた)を候補として最適地を絞り込むなら納得できる。ただし、法的にも合致した施設であること、捨て得を許さないことが前提である。

A10.8月6日に知事が説明したように、複数の候補地を選んで、1ヶ所に絞る方法もあるのは知っている。

しかし、ここはどうですか、と言われて、調査して、可能なら作るという方法もある。

今回、備中沢に処分場が設置可能であるというので決定した。

 

Q11.不法投棄物の解決と処分場設置は別の問題だと言っている。分かりますか?

A11.不法投棄物を処分場で解決してはいけないという法律はない。

同じ場所ではいけないという法律もない。

意11.人質(北沢不法投棄物)を取りながら、如何にも作ってやると言わんばかりの言い方に腹が立つ。

 

④馬頭処分場計画変更に伴う安全性・経済性及び受け入れ

 今回議論が及ばなかった。しかし、②及び③において一部は論議されている。

⑤放射能等の基準値等の問題

Q1.放射性廃棄物も入れるのか?

A1.知事も言っている通り放射性廃棄物も入れるとは言っていない。

ただ自然界にもあるものなので、どの程度のものを入れるかは町と相談したいと言っている。(追記:自然界にあるから生物に影響がないとは言えない。セシウム134、セシウム137は人工のものであり、特に福一原発事故による拡散が全てと言ってもいい。

福一事故が収束しない現状及び他の多くの原発が存在する中では、さらに異なった核種の人工的放射性物質の飛散を招くかもしれない。

自然界にある放射性物質に上乗せされることが問題なのである。)

 

⑥その他

Q1.北沢不法投棄物は差し迫った危険がないなら、そのままでいいのではないか?

以前から県は取り除く責任があるので撤去するといっていた。

23年も経っているので北沢については誰も問題にしていない。

処分場、処分場、処分場、だ。時間をかけて納得が出来るまでやりなさい。

しっかり、自分の頭で考えてやりなさい。

行政にはもっとやることがある。丁寧に時間をかけて結論を出してくれといっているのだ。

A1.できる限りのことはやっているつもりだ。

 

・・・予定時間が来てしまったので終了した・・・

 県主催の説明会に続いて当会主催の説明会を2回開催しました。

これらの説明会においては今までの不満や疑問が噴出して時間を使いきり、議論することが出来なかった重要な問題も多く残されています。

 

また、代表権のない者との議論では埒があかない問題もあります。

したがって、説明会はこれで終りにし、今後は別な方法で県側と論議する必要があると考えます。

これまでの説明会で明らかにすることが出来た問題点も多くありました。

成功とはいえないが一つの成果であると考えます。

これらの説明会の議論がただのガス抜きになってはならないと考えています。

 

 

1.主 催:那珂川町の自然と環境を守る会

2.日 時:平成25年8月25日(日)18:00~22:00

3.場 所:那珂川町山村開発センター大会議室

4.出席者

(1) 説明側:(県)野澤環境森林部参事、北村馬頭処分場整備室長、武藤馬頭処分場整備室・那珂川分室長、他6名、(町)佐藤環境総合推進室長、他3名

(2) 質疑側:主として県民・町民、約70名

5.質疑内容:

先ず会長の挨拶、続いて野澤環境森林部参事、佐藤那珂川町環境総合推進室長の挨拶、次いで北村馬頭処分場整備室長から「馬頭処分場計画変更の概要」についての説明がありました。8月6日に開催された県・町主催の「馬頭処分場計画変更に係る説明会」の資料に基づいた説明であり、資料は出席者全員に配布されていますので省略いたします。

説明後直ちに質疑応答となりました。内容は多岐に亘りますので、この報告書では整理して概要を述べることにします。また、質問者・回答者の氏名も省略させていただきます。「那珂川町の自然と環境を守る会」のホームページをご覧ください

 

http://sizentokankyou-mamorukai.jimdo.com/)。

当日の動画、8月6日の動画が掲載されています。

 

質疑応答については8月6日の結果を用いて若干補完したところもあります。質疑内容を①北沢不法投棄問題、②備中沢の適地性問題、③住民合意形成問題、④北沢不法投棄と備中沢選定との関連性についての問題、⑤放射性廃棄物問題、⑥平成20年2月13日付「産業廃棄物処理施設設置許可申請書」に関する問題、⑦その他の問題、に分けて報告いたします(Q=質問、A=回答、意=意見)。

 

①北沢不法投棄問題

Q1:平成2年8月、北沢に産廃が不法投棄されているのを住民が発見し、直ぐに町、県に通報し中止を求めたが、効果がなく、11月になって警察が2人の容疑者を逮捕してようやく止まった。当時警察の捜査で投棄量は12000トン、トラック何台かまで判明している。それが県の調査では31000立米となっている。これは犯人が不法投棄の前、水道工事の残土を捨てていた物も含めている。汚染させた物だけを撤去すればよいのではないか?また、31000立米を撤去するときには51000立米になるという。どんどん膨らませて大きな処分場を作る材料にしている。おかしいのではないか、県はいかさま行政をしている。

A1:12000トンは警察の調べ、31000立米は平成12年の詳細調査の結果である。撤去する場合カサが増すのと汚染影響部を加えたので51000立米になる。

Q2:基準値を超える部分だけ撤去すればいいのではないか。

A2:ダイオキシン、鉛、揮発性有機化合物(以下、VOC)が出ているので全量撤去が必要である。

Q3:不法投棄後23年経っても有害物が流出したことはない。安定型処分場の終了時と同じことではないか?

A3:そう考えてはいない。平成12年の詳細調査結果は今でも変わっていないと考える。

Q4:12000トンといっていたのが、31000立米となり、それが51000立米に膨らむのはどうしてか?以前の説明では誤解を生じる。訂正して欲しい。

A5:誤りとは思っていないが、誤解する恐れがあるなら修正する。ただし、次回では無理。→(意)次々回でも良い。

Q6:梅平での説明ではダイオキシンや鉛が基準値以上入っているが、ダイオキシンはイネには吸収されない、鉛は可食部には入らないと説明され、安心した。これを町民が分かるように公表してくれと言ったが拒否された。何が問題なのかと聞いたら加藤室長は「風評被害」が問題だと答えた。そのときは安心させておいて、今日は危険だ危険だという。意外な話である。31000立米の風評被害を避けるために、今度は放射性廃棄物というもっと大きな風評被害を生じてしまう。

A6:「風評被害」が問題だと言われたとのことだが、当時のことが良く分からないから何とも言えない。モニタリングをしているが下流への流出はないだろうと考えている。不法投棄物の中は還元状態にあるので変化はない。

Q7:何が問題なのか?人体への影響は?

A7:ダイオキシン、鉛、VOCが基準値を超えた。基準値を超えても直ちに危険とは言えない。

Q8:米付りに影響はないか、ないとのことであった。これを町で公表してくれと言ったが拒否された。何故か?皆が安心することではないのか?町側に尋ねたい。

A8:私が今答えることは出来ない。持ち帰って協議・検討する。・・・何度も検討という言葉を聴いているが答えたものはない。検討=バツという意味だ、今答えられないということは当事者能力がないということ(出席する資格がない意)などの声が上がる。

Q9:県のHPに、梅平地区の質問について、北沢地区の汚染拡大防止への意見及び対策について、として鉛、ダイオキシンは稲作には問題がないとの記載があるのを知っていたか?

A9:細かいことについては記憶がない。良く知らなかった。

Q10:悪い悪いとは言うが、良いということは言わない。広報・公表を宜しく!

A10:モニタリングでは出ていないので分かってくれていると思っていた。

 

②備中沢の適地性問題

Q1:備中沢の地盤は海成岩でできており、地殻変動によって隆起した岩盤である。地下には何層にも帯水層がある。地上では両岸が迫った狭い谷筋であり、水平であるべき地盤が斜めに走り、断裂・褶曲した露岩も観察される。露岩の表面はサラサラと崩れており決して強固な地盤ではない。平成22年に国土交通省が発表した「深層崩壊に関する全国マップ」において、その頻度は「最も高い」に次ぐ「高い」地帯に属している。これらのことから地盤としても適地ではない。

A1:あの場所は適正である。

Q2:平成16年から動植物の調査をしてきた。その中から貴重と考えることをいくつか話したい。以前の環境アセスの中に「動植物を守らなければならない」との1項があったが、何をどう言ってもまともに答えてくれたことがない。例えばハチクマの繁殖についても、低騒音の重機を使うので影響は低減されるとの回答であった。低減または回避すれば何でもOKということになってしまい、結局環境は破壊されてしまう。このことを前提にして、特に貴重と考える例を示したい。①ブッポウソウの発見:備中沢にいることを発見した。絶滅危惧種1Aに該当するもので極めてめずらしい。東日本の今世紀では初めての確認である。一般の人に知られたくないので秘密にしていた。今年和見でも観察できた。②フクジュソウ自生地の発見:栽培品種ではなく、自生のもので原初の遺伝子を保有している。備中沢の中に複数株ある。栃木県の絶滅危惧2類に該当するものである。③アワブキチュウレンジという昆虫の新種を発見:新種だから絶滅危惧種にもなっていない。これらの発見は備中沢の自然度の高さを表している。水生生物にも特異なものがある。水系がありながら、田圃の開発がない。両岸が迫っているからだろう。圃場整備などで人間が使いやすいように自然を改変すると、生物多様性が失われてしまう。これを逃れたのが備中沢であり、貴重な地域である。この他にもシデ類、アワブキ、ブナなどが自生している。

東日本大震災後、備中沢に入ってみたが、がけ崩れ、地割れ、液状化などが観察され、何かあれば何かが起こる軟弱な地盤である。

Q2追加意見:①住民アセスの結果からみれば、備中沢は不適地と考えるのが至極当然・常識的である。何の比較対照もなく1箇所しか調査していないから。②逆に備中沢を不適とする条件を示して貰いたい。③これからアセスをやるというが繁殖期を含めて連続して最低2年調査する必要がある。以前のデータとは別にゼロからスタートして貰いたい。以上から今回の計画は不当な決定と言わざるを得ない。

A2:生物、水象、地盤などから対応可能と考えた。以前ハバチの発見を報告していただいた。今後も教えていただければ対応する。1年のアセスでは不十分だと言われるが猛禽類については10年観察している。

意3:地盤については安定した場所ではない。1年アセスはどう見ても不当だ。

A3:・・・・

 

③住民合意形成問題

Q1:住民合意住民合意というが、平成12年8月に7419名の反対署名を付けて住民投票による決着を求めたが、議会が否定し設置要請をしてしまった。これでは住民合意を得たとはいえない。住民投票の結果に基づいて実施しなければならないのではないか?

A1:代表制民主主義の中で議会の決議を重く受け止めている。一人でも多くの賛成者が出るよう努力していく。

Q2:山梨県の明野処分場の場合、県は、村民の8割が設置に賛成をしているといい設置したが、遮水シートのトラブルで未だに休止している。一方、山梨学院大学の調査では7割が反対であったとの結果を得ている。明野処分場は(建設費とは別に)63億円の欠損が出る見込みで、山梨県は以後の管理型産廃最終処分場計画を全て中止した。したがって、山梨県には公共関与の管理型産廃最終処分場はないと同然である。栃木県は計画変更をしたのだから、公正中立な機関に依頼して改めて住民の意思を問うべきと思うが如何か?

A2:その考えはない。明野処分場の検知器作動は2回あり、1回目は上の遮水シートの破れであったが、2度目の方は検討中である。2回とも地下水への漏洩はなかった。

意3:明野処分場の地下水漏れ検知用の観測井は不適切な場所に設置されていてデータは信用できない。栃木県で処分場を作る場合には正しいサンプリングが出来る場所に観測井を設置するように。

A3:意3に留意する。

 

④北沢不法投棄と備中沢選定との関連性についての問題

Q1:北沢不法投棄と最終処分場設置は別の問題である。平成16年に環境省に行って尋ねたが、環境省の役人も別個に取り扱うべき事案だといっていた。Green Life ばとう 19号の表紙に書かれた「不法投棄物処理のための最終処分場建設事業がスタートします」の部分を指差して、“ここが変なんだよな~”といっていた。汚染調査がされていて・有害物質が検出されていて・住民の要望があれば産廃特措法の適用が可能、県が申請すれば同法を適用して撤去できると回答された(もりや課長)。

A1:町が北沢の産廃不法投棄物を県に処理して欲しいといってきた。県内には管理型産廃処分場がないので作らないと処理できない。そのため管理型産廃処分場建設を受け入れるなら処分しましょうと言うことになった。

Q2:それが何故備中沢なのか?複数の候補地から選定して欲しい。

A2:町が備中沢を選定して要請したので備中沢になった。環境アセス・事業アセスで建設可能な場所であるとの結論を得た。

意3:可能であって最適ではないのですね。

A3:・・・・

Q4:武藤さんが危険だ危険だというなら、どうして産廃特措法を適用して直ちに撤去しなかったのですか?北沢の産廃を盾に取って産廃処分場を作るために町民をだましている。うそつきだ。こんなやり方で処分場を作るのはやめて欲しい。

A4:嘘をついているつもりはない。個人攻撃はやめて欲しい。

 

⑤放射性廃棄物問題

(多くの方から多くの質問が出されているので、これらを合成してまとめてあります。)

Q1:通常100ベクレル(以下、Bq)/kgを超えるものは厳重に保管しなければならないことになっている。知事を含めて県は当初放射性廃棄物を受け入れないと言っていたが、野木町の例、福島県の例などを引き合いに出して、2000Bq/kg以下、8000Bq/kg以下ならと匂わしている。といいながら町と相談して決めたいと言っている。大金町長は放射性廃棄物を入れないと言っている。一体放射性廃棄物を入れるのか入れないのか、入れるとしたら何Bq/kg以下なのか、この場でハッキリ答えて欲しい。

A1:0 Bq/kg以下という非現実的なことは言えないが、この場で何Bq/kg以下と言うことも出来ない。8000Bq/kg以下のものは管理型最終処分場に入れてもよいが、自治体の決定による。現在8000Bq/kg以下のものは業者に出している。8000Bq/kgを超えるものは仮置き場に保管している。

Q2:今後の埋立物の多くは放射性廃棄物になると思うが、受け入れ基準をハッキリ示して欲しい。今言えないなら何時までに示すのか、これくらいはハッキリ答えて欲しい。

A2:基本的には入れる考えはない。とは言ってもゼロとはならない。

Q3:ハッキリしないと稼動期間も変わってくる。

A3:今はいえない。・・・・

 

⑥平成20年2月13日付「産業廃棄物処理施設設置許可申請書」に関する問題

Q1:申請をしてから5年も経つのに未だに許可が出ていない。標準審査期間は180日とされている。法律または指導要綱に違反しているからではないか?

A1:県内ではじめての事案なので慎重審査しているためであり、法律または指導要綱に違反しているわけではない。

Q2:浄化した浸出水は導水管を通して小口川の那珂川合流地点直前に放流する計画になっているが、その経路が明らかになっていない。小口川流域に田畑を持つ者にとっては容認できない。新しい計画においても大差はないと思う。明らかにして欲しい。

A2:実施計画まで行かなかったので具体的になっていない。新しい計画の中で明らかにしたい。

意3:処分場に屋根をかけて雨水の流入を止め、それでも出てくる浸出水は浄化後埋立物の飛散防止用に散水し循環利用すれば川に放流する必要はなくなる。一廃及び産廃の管理型最終処分場で実用例がある。工場及び研究所で排水を全廃し循環利用している所もある。

ただし、遮水構造物の破綻による汚染水の漏れは必ず起きる。備中沢→小口川→那珂川と汚染が進む。この方が問題だと考える。

A3:浸出水を出さない方法もあるのは新しい計画の中で参考にする。

Q4:5年も経つのに許可が出ないのはやっぱりおかしい。県はこのような長期にわたって許可が下りない例を挙げられるのか?審査の中身や長期事例を示して欲しい。回答に内容が伴っていない。補正の指示はなかったのか?

A4:補正の指示はあったが、今日は用意がない。情報公開の請求があれば検討したい。意5:そのくらい用意してから出席するべきだ。それによって信頼関係も築ける。

A5:出来るだけ早く事務局から会長宛てに回答したい。公開することになっていないので口答でする。

Q6:「産業廃棄物処理施設設置許可申請」の審査委員名、審査内容を情報公開するよう申請したが、経過中の事案であるから一切公開できないといわれた。もう公開してもよいのではないか?

A6:審査会は非公開として実施しているので、公開できない。

Q7:平成20年の設置許可申請は取り下げるのですね。そして新たに申請し直すのですね。改正環境影響評価法が適用される。

A7:時期は明らかに出来ないが、一旦取り下げる。改正環境影響評価法は馬頭処分場計画の規模が適用条件に達していないので、直接該当するものではない。

 

⑦その他の問題

Q1:県は梅平を搬入路にしたいとのことで、梅平住民と10回くらい会議をしたが、4つの経路候補のうち梅平が最終候補になった。その理由は経済的なものではないが、利害関係が絡むので今は言えないとのことであった。現在和見側に搬入路が確保できたのだから、もう話してもいいのではないか、また、梅平での話し合いでは梅平側の1経路のみではなく、必ず和見側にも経路を設けて負担を軽くするといっていた。今回は和見側の1経路のみであり、梅平で言ってきたことと矛盾するのではないか、担当者が変わってキチンと申し送りされているのか?

A1:申し送りは受けている。搬入路を梅平に決めたことについては、開示請求があれば開示する。工事が始まれば話してもいい。

意2:開示請求を受けてからするのではなく、梅平地区に出向いて話をして欲しい。

A2:・・・・

Q3:今日の会議の結果を公文書として、例えば、Green Life なかがわに掲載して欲しい。

A3:原稿締め切りに間に合わない「守る会」主催なので「守る会」で出せばいい(などといい、出す意思がない)。・・・臨時でもいい、次号でもいい、白黒でもいいなどの声が挙がるが答えない。

意4:基本協定の中でも合意形成は謳われている。ここで討論されたものはGreen Life なかがわなどに掲載していただきたい。キチンとお話願います。

A4:・・・・

意5:管理型産廃最終処分場がないのは4県だけと、まるで恥のように話されたが、決して恥ずかしいことではない。

A5:県にとって管理型産廃最終処分場は必要と考えています。

Q6:グレーゾーンの中の未買収地を教えて欲しい。

A6:グレーゾーンの中の白い部分が未買収である。白抜き部分以外は買収済みである。

Q7:検討委員会のメンバーを教えて欲しい。

A7:検討委員会は専門的見地から助言を頂く会にする。メンバーについては公表できる時がきたら公表する(2,013年9月28日付下野新聞に掲載された)。

Q8:多重安全・安心と書いてあるが、100年・200年・10万年・20万年も安全だと確信して言えるのか?安全と言うならその根拠を示して欲しい。

A8:10万年と言われても私は生きていない。いずれにしても安全安心と理解して欲しい。

Q9:だから信頼しろと言っても無理だ。感知したらどういう作業をするのか?

A9:絶対漏れないとは言えないが、検知して修復できる設備になっている。以前の設備でも話したが、色々な対処法がある。漏れた場所を特定して埋立物を掘り起こして修繕する、膨らんで塞ぐこともある。

意10:2重3重にしても漏れる。以前にも話していること・全然変わっていない・言い逃ればかりだ。誰も信用しない。 

A10:・・・・

Q11:時間もなくなったので、またやっていただきたいと思う。

A11:皆さんに満足して貰えない。これから計画するので答えられないことも多い。後は分室の方へ話をしていただきたい。

Q12:北沢の汚染物の総量がどうなっているのか?答えていただきたい。鉛の量についてもサンプル、分析方法など何の記載もない。アスベストは詳細調査で全く分析していない。この会をもう1回開いて討論したい。(付加意見)町に要請する。メリット・デメリットを分かりやすく準備して来ていただきたい。・・・いくつか宿題が出た。未だ終わっていないので、やって欲しい、約束してください。

A12:やり方も含めて「守る会」と相談して決めたい。

Q13:壇上の方、今まで備中沢に何回行ったか、どんな感想を持ったか一人一人答えて欲しい。

A13:

(県職員)

・5~6回。作るのだということで来ているので一生懸命頑張りたい。

・今年4月から担当なので1回だけ。きちんとしたものを作らなければいけない場所だなと思った。

・2回目の担当なので数え切れないほど行った。岩山なので問題ない場所と考えている。

・今年からの任務、2回行った。切り立った場所なので大変だなと思った。

・5~6回。切り立った場所なので大変だなと思った。

・今年4月から担当、2回行った。木が生い茂っていて自然に溢れた場所だと思った。

・今年4月から担当、2回行った。切り立った所がある。雑草、立ち木も多い。ここに作るのだなあとの立場上の感想である。

(町職員)

・7回。大山田の山の中に住んでいる。同じような場所だと思っている。

・地籍調査で何回も入り隈なく見ている。

・5回入った。木が生い茂っていて大変だが、これを肝に銘じてやっていこうと思う。

・・・皆さんどうお考えですか?自然を残そうとは思わないのですか!!の声

Q14:今回の計画変更の説明では、5年前に意見書を出した時に比べて全く進んでいない。

基本設計と環境影響調査を並行してやるのはおかしいといったが、今回も同じことをやろうとしている。不思議だ。栃木県環境影響評価指針及び技術指針では、アセスは理論計算など科学的なものだ。配置案・計画案などが前にないとアセスは不可能と考える。これについて伺う。

A14:アセスの内容を反映させながら基本設計をして行きたい。

Q15:それは実施計画に反映させればいいのではないか?

A15:質問の意味が理解できない。これまでのアセスのデータもあるのでこれらのことを踏まえてやりたい。並行可能だと判断している。

Q16:誰が判断したのか?

A16:県が判断した。

 

司会者:もう時間がないので、再度実施するということで、今回は終了します。

 

「那珂川町の自然と環境を守る会」としてのコメントは次回が終了してからにします。

                                  

                                   以上

 

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